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2ヶ月からのワクチンデビュ-

ここ数年子どもたちのワクチンが多く導入され、海外と同様のワクチン接種が可能になってきています。適した時期に必要なワクチンを接種するには2ヶ月からのワクチンデビューと同時接種が必要となって来ています。
生後2ヶ月で ヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン・ロタワクチン+B型肝炎ワクチン
生後3ヶ月で 四種混合・ヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン・ロタワクチン+B型肝炎ワクチン
生後4ヶ月で 四種混合・ヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン(+ロタワクチン
生後5ヶ月で 四種混合、この1週間後にBCG

このような感じで接種してもらうと生後6ヶ月までに必要なワクチンの接種を済ませることが可能です。

#ロタワクチン: ロタリックス®、ロタテック®の2種類があり、ロタリックスは2回接種でロタテックは3回接種です。
予防の働きには差はありません。

B型肝炎ワクチン3回目は2回目から4-5ヶ月あけて接種して下さい。

ロタウイルスワクチン

 ロタウイルス胃腸炎は、乳幼児に多く見られるウイルス性の胃腸炎です。ロタウイルス胃腸炎の原因「ロタウイルス」は全世界に広く分布し、衛生状態に関係なく世界各地で感染がみられています。
 ロタウイルス胃腸炎の多くは突然のおう吐に続き、白っぽい水のような下痢を起こします。発熱を伴うこともあり、状態が落ち着くまで1週間ほどかかります。また、多くの場合、特に治療を行わなくても治りますが、時に脱水、腎不全、無熱性けいれん、脳炎・脳症などを合併することもあり、入院が必要となることもあります。
 日本でのロタウイルス胃腸炎の発症は冬~春に多く、年間約80万人が感染するといわれています。主に生後3ヶ月~2才の乳幼児に起こりますが、ピークは1才前後(生後7~15ヵ月)です。生後3ヵ月までは、お母さんからもらった免疫によって感染しても症状が出ないか、症状があっても軽く済みますが、生後3ヵ月以降に初めて感染すると重症化しやすくなります。ただ、一度感染しても終生免疫とはならないのでその後も感染を起こしますが、最初の感染が一番症状が強いといわれます。回を重ねるに従い症状は軽くなります。5歳までにほとんどの小児が経験します。
 また、合併症として、腸重積※、けいれん、脳症・脳炎などがあり、後遺症を残すこともあります。
※腸重積:口側の腸の一部が肛門側の腸の中にもぐりこんで腸がふさがってしまう病気。血液の流れが滞り、腸の一部が壊死することもあります。間隔をあけておこる嘔吐、腹痛と、苺ジャムのような粘血便が特徴です。

 ロタウイルス・ワクチンには以下の2種類があります。それぞれ特徴はありますが、予防の働きに大きな差はありません。当クリニックには主に接種回数の少ないロタリックスをお勧めしていますが、ご家族の希望があればロタテックの接種も行います。予防接種のご予約の際にお伝えいただければ接種日までにはご用意しておきます。要望がなければ、ロタリックスの接種を勧めさせていただきます。

ワクチン
ロタリックス
ロタテック
国際誕生 
(日本での発売)
2004.7  
(2011.11.21)
2005.11  
(2012.7.20)
製造メーカー
GSK(グラクソ・スミスクライン)MSD(メルク・シャープ&ドーム)
組成
ヒトロタウイルス(G1P[8])を弱毒化 ウシロタウイルスのV7に、ヒトロタウイルスのG1,G2,G3,G4を組み入れたリアソータント(遺伝子組み換え)のウイルス4種と、ウシロタウイルスVP4にP[8]遺伝子を組み込んだリアソータントのウイルス1種の計5種のウイルスを混ぜてある
ウイルスの分量
G1P[8]ヒトロタウイルス 106以上 G1型ロタウイルス    2.2×106以上
G2型ロタウイルス    2.8×106以上
G3型ロタウイルス    2.2×106以上
G4型ロタウイルス    2.0×106以上
PIA[8]型ロタウイルス  2.3×106以上
作用
ロタウイルスによる胃腸炎の予防 ロタウイルスによる胃腸炎の予防
接種回数
2回 3回
接種間隔
1回目:生後6週以上
2回目:1回目から4週間以上あける
生後6週以上24週未満に接種を完了させる。
初回接種は生後15週(3ヵ月半)までに始めることが望ましい
1回目:生後6週以上
2回目:1回目から4週間以上あける
3回目:2回目から4週間以上あける
生後6週以上32週未満に接種を完了させる。
初回接種は生後15週(3ヵ月半)までに始めることが望ましい
接種方法
1回1.5ml 経口接種 1回2ml 経口接種
接種金額
1回15,000円(税込) 1回10,000円(税込)
副反応
易刺激性(7.3%)
下痢(3.5%)
咳嗽/鼻漏(3.3%)
下痢(5.5%)
嘔吐(4.2%)
胃腸炎(3.4%)
発熱(1.4%)

予防接種広域化について

滋賀県在住の方は、公費ワクチン(BCG、四種混合(DPT-IPV)、三種混合(DPT)、二種混合(DT)、麻疹風疹混合(MR)、ヒブ、肺炎球菌、日本脳炎、B型肝炎ワクチン)の接種が当クリニックにおいて可能です。あらかじめ住民票のある市役所で接種の手続きが必要となります。

接種には際しては保険証・福祉医療費受給券・母子手帳を持参して下さい。

Hibワクチンについて

Hibワクチン(商品名;アクトヒブ)はヘモフィルス・インフルエンザb型菌に対するワクチンで2008年12月19日に日本でも発売されることになりました。
Hibによる細菌性髄膜炎(Hib髄膜炎)は5歳未満、とくに生後3ヶ月から2歳までの乳幼児がかかりやすく注意が必要です。日本の年間患者数は少なくとも600人程度と報告されています。Hib髄膜炎にかかると1ヶ月程度の入院治療が必要になりますが、約5%の乳幼児が死亡し、約25%に後遺症(発育障害、知能障害、聴力障害、てんかん、など)を残します。最近では、抗生物質の効かない菌(=耐性菌)も増えてきており、治療が難しくなっています。その他、Hibは肺炎、喉頭蓋炎、敗血症などの重篤な感染症を引き起こします。
Hibワクチンは海外では多くの国々で接種されており、Hib髄膜炎の発症抑制に役立っています。
Hibワクチンの接種スケジュール:
初回免疫として3回、いずれも4-8週間の間隔で接種します。医師が認めた場合には3週間の間隔で接種可能です。追加免疫として、初回免疫終了後7ヶ月~13ヶ月以内に1回接種します。

Hibワクチンの対象年齢:
生後2ヶ月以上5歳未満です。
標準的接種開始年齢は生後2ヶ月以上7ヶ月未満で初回免疫3回、追加免疫1回となります。接種開始が生後7ヶ月以上12ヶ月未満の場合には初回免疫2回、追加免疫1回となります。接種開始が1歳以上5歳未満では1回接種となります。

平成25年4月から定期接種化されました。

小児肺炎球菌ワクチン(プレベナー)について

  • 肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌感染症を予防するワクチンです。
  • 肺炎球菌とは小児の髄膜炎・肺炎・中耳炎などの感染源となるもので、最近では抗生剤の効きにくい菌も出現しています。インフルエンザ菌同様、髄膜炎になると死亡したり中枢神経後遺症を残す可能性があるものです。

接種方法

◎2ヶ月~6ヶ月: 27日以上の間隔をおいて1歳までに3回接種し、3回目接種後から60日以上あけて1回追加します。

◎7ヶ月~9歳: 接種漏れとして扱う。

  • 7ヶ月~1歳:27日以上開けて1歳までに2回接種し、その後60日以上の間隔をおいて1歳を過ぎたら1回追加します。
  • 1~2歳:60日以上の間隔をあけて2回接種。
  • 2~9歳:1回接種のみ。

平成25年4月から定期接種化されました。

☆平成25年11月1日より現在の7価のプレベナーから13価のプレベナー13に置換されます。
接種はそのまま続行していただいて問題はありません。

接種方法は以下の通りになります。 

  1回目 2回目 3回目 4回目 補助的追加接種
(自費)
標準月齢 生後2ヶ月 生後3ヶ月 生後4ヶ月 1歳以降    
1回済み 7価 13価 13価 13価 不要
2回済み 7価 7価 13価 13価 不要
3回済み 7価 7価 7価 13価   不要
4回済み
(完了)
7価 7価 7価 7価 13価