インタビュー

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小さい患者さまと保護者の方にとってどうすることがいいのか、スタッフ一同が考え行動しています。

子どもの頃からの夢がかない小児医療に携わることができています。子どもたちにとって病院が嫌なところになってしまわないように、さまざまな工夫をしています。また、保護者の方にとっても不安を和らげられる場所であれるように努力しています。

医師になろうと思ったきっかけと、小児科を選んだ理由を教えてください。

子どもの頃に科学的な内容の映画に感化されて、科学者か医者になることを夢に見ていました。人と関わることが好きなので、人と接する時間が少なく黙々と研究をおこなうよりも、人と接する時間が長い医者になろうと高校生の時に決めました。元気になったお子さまから手紙をいただくことがあるのですが、一生懸命書いてくれた手紙を見るたびに、やっていてよかったと実感しています。

小さい患者さまに対して診察するときに何か工夫していることはありますか?

子どもたちの人気のものだったり、好きそうだったりするキャラクターのユニホームを採用しています。赤ちゃんは不安がって診察室に入ると泣いてしまうこともありますが、言葉を理解できるくらい大きいお子さまですと、名前を呼ばれると走って飛び込んできて抱きついてくれることもあります。

言葉が理解できる患者さまでしたら、上の位置から話しかけるということは避けて、腰を曲げて姿勢を低くし、お子さまの目線に合わせてお話をするようにしています。

保護者の方への説明も、できるだけ専門用語を避け分かりやすい説明になるように努力しています。インターネットの情報を見て不安になる保護者の方もいらっしゃいますが、必ずしもその情報がすべてではないと説明し、お子さまも保護者の方も落ち着いて治療と向き合えるようにしています。

スタッフの方々は来院される患者さまや保護者の方にどのように接していますか?

スタッフ全員がお子さまに対しても保護者の方に対しても優しく接することを心がけています。診療室までの短い距離ではありますが、ご案内するときは親御さまの荷物を看護師が持ち、親御さまがお子さまの方に集中できるように気配りをしています。

受付に入ってくれている事務スタッフも、保護者の方からのご質問や伝えなくてはならないことには、分かりやすくはっきりと笑顔で受け答えをしてくれています。特に医師の方からは指示を出しておらず、みんな率先して考えてくれ、お子さまや保護者の方を思って動いてくれています。

クリニックで工夫されていることなどがありましたら教えてください。

来院されたみなさまがリラックスして過ごしていただけるように、院内はバリアフリーです。外観やキッズルームはお子さまが楽しく来院できるように設計しており、待合室とキッズルームは床暖房を導入し、お子さまがはだしで遊べるようになっています。レントゲン室など電気を消して検査する部屋は蓄光塗料を用いて星空を浮かび上がらせ、暗くなってしまっても怖くないと思ってもらう工夫をしています。

勤務医をしていた頃はずっと新生児の診療をしていたので、生後すぐの患者さまであっても診ることが可能です。育児で悩んでらっしゃる保護者の方からの育児相談にも応じることができます。また、第3火曜日の午後に栄養士に来ていただき、離乳食教室および栄養相談ができる場を用意しています。分かりやすく実践して見せてくれますので、参加を希望される方はご相談ください。

育児で不安を抱えている保護者の方に向けてメッセージをください。

核家族化が進み、育児に対する基本的な疑問に答えてくれる人がいない中で子育てをされているご家庭が多く見受けられます。赤ちゃんがどうしてぐずっているのかということも、経験者に聞くことができなければ不安になってしまう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ささいななことでも困ったことがあれば受診の時に質問していただけたら、ひと通りのことは答えることができますので遠慮しないで聞いてください。また、救命・救急医療に携わっていましたので、大きな施設で治療をした方がいいという判断はすぐにおこない、しかるべき施設をご紹介させていただくことも可能です。